生産管理システムのDXを多角的に掘り下げるシリーズブログです。
前回は 「社内政治は混ぜるな危険」 というテーマで、変革を進めるうえでの社内の力学について解説しました。
残念ながら、正攻法だけでは変革が難しい場面もあります。

生産管理システムは、もはや個社の課題ではない

社内政治と戦うには、 「圧倒的な影響力」 を身につけて社内のラスボスを抑え込む以外に道はない——
そんな厳しい現実をお伝えしましたが、今回は視点を変え、前向きに議論してみましょう。

キーワードは 「まちの総務」的発想 です。
一社独自のやり方にこだわるのではなく、一度俯瞰して(鳥の目で)業界全体を見渡してみる。

個人や一部の部門のこだわりが、果たして 本当にシステムに組み込むべき要件なのか?
これを冷静に問い直す必要があります。

かつて、行政のハンコ廃止議論でも同じような構図がありましたね。
「これまでやってきたから」「うちのやり方に合わない」といった理由で抵抗しても、結局は時代の流れに飲み込まれていきます。

「まちの総務」DAO構想—DXの未来像

理想論ですが、こんな仕組みを考えたらどうでしょうか。

  1. 「まちの総務」DAOコミュニティ を立ち上げる
  2. 経験者や有志を募り、 生産管理システムの変革推進 について議論する
  3. 対話型AI を活用し、基礎設計(テーブル構造や機能設計)を策定
  4. ノーコードアプリ でプロトタイプを素早く実装
  5. 意欲ある経営者 に評価・活用してもらい、ある程度の実績を作る
  6. 成功事例をSaaSとして広め、業界全体に普及

まだ時期尚早かもしれません。
しかし、少し先の未来では、このような考え方が実現可能になり、多くの企業が 当たり前のように 活用する時代が来るでしょう。

いや、 絶対に来ます。
アプローチは異なるかもしれませんが、変革の波は確実に訪れます。
この動きを加速させるには、まだまだエンパワーメントが足りません。
ぜひ、力を貸してください。

次回は 「DXの視点から考える生産管理システム」 について掘り下げます。