「上善は水のことし」これは、古代中国の哲学者・老子の言葉です。
老子は、「最もすばらしい生き方は、水のように生きること」だといいました。

淡々としてこだわらず争わず
何かにぶつかっても自由自在に形を変えていく。
そのような生き方こそが最上の善であるのだと。

確かに、こだわりや執着が強くなればなるほど
まわりの人との衝突や悩みが多くなります。

また、人と競い争えば周囲と衝突し
思わぬ人から足元をすくわれたり攻撃されたりします。

まわりと衝突するだけではありません。考え方や心がかたくなだと
心も折れやすくなります。
だから、「水のように柔軟でありなさい」というのが老子の教え。

心理学でも最近『レジリエンス』という言葉が注目されるようになりました。

レジリエンスとは、折れない心、逆境を乗り越える力、復元力といった意味。

ストレスの多い現代社会では特に「はね返す力」ではなく
「しなやかに受け止め、時に受け流す力」が必要とされます。

いってみれば、猫のような柔軟性が必要だということ。
猫は高いところから落ちても、体の柔軟性を使ってうまく衝撃を逃がして
ふわっと着地することができます。

現代というストレスの多い時代には、そんな能力こそが求められているということ。
さて、あなたにはその力、どれぐらい備わっていると思いますか?